熱いぜ社長のブログ

暮らしに寄り添う高性能住宅を見学してきました

2024.07.17

新潟市で暮らしに寄り添う高性能住宅を提供している一級建築士事務所「ネイティブディメンションズ」代表の鈴木さんのご自邸を見学させていただきました。
賢く使いやすくコンパクトに暮らすヒントが玉手箱のようで大変勉強になりました!

先日久しぶりに車で往復600kmの新潟県へ弾丸日帰り見学ツアーを慣行してきた、熱いぜ社長神木です。

旭化成さんのネオマアカデミーの番外編で、
講師のネイティブディメンションズ鈴木淳代表のご自邸見学開催のお話があり、
建築費高騰の中、暑くなく寒くない高性能住宅をいかに工夫して啓蒙したかを体験して来ました。

5.46M*5.46M(3間*3間)吹き抜け付二階+小屋裏+高さ1Mの床下空間の玉手箱には無駄な場所もなく収納力かつ、窮屈さを感じさせない工夫がたくさんありました。

5個しかない大小の窓一つ一つに意味があり、効率良く動く床下、小屋裏エアコンで過酷な新潟の気象環境にも快適さが担保され、建材一つ一つが適材適所でロングライフデザインを美しく活かされていました。

職人上がりの自分には全てが新鮮な発見であっという間の見学研修でした。
鈴木代表は志ある仲間と「住学」という一般の方、学生さん、職人さん、設計士さん達と住まいを学ぶ学校でも活躍されています。たくさんのアイデアの一部もそこを通して生まれた物もあるそうです。

モデルルーム兼、自邸もそうですが、行列のできる設計事務所たる所がその活動にも垣間見れました。鈴木代表、沢山の気付きを得る事ができました。しっかり目で見て感じた事を家族がつむぐ住まいに還元させて参ります、ありがとうございました!

 

松本代表と記念撮影

鈴木代表と記念撮影。良い設計される方は穏やかな雰囲気で説得力のある話し方。とても心地よい見学となりました。向かって手前左側は当社の構造等の設計担当「松本設計」の松本さんです。新潟までお付き合い頂きありがとうございました!

仕事場&自宅

手前の平屋が鈴木代表の仕事場、奥が自邸です。お施主様は自邸で高性能住宅を体感しながら打ち合わせができます。”これもお願いします””あれもお願いします”という言葉が飛び交うのが目に浮かびます、理想のお仕事の進め方だと思います!

 

ウッドデッキ

鈴木さんの設計に必ず付くウッドデッキです。外からの視線を交わすだけでなく、ベンチとなる段差には意味があり、手前の収納ボックスにはBBQの道具が入っていて、思い立ったらすぐに始められます。もちろん洗濯物も干せますが、外にも家族の居場所がある一石二鳥のウッドデッキです!

 

ウッドデッキ下

ウッドデッキの下です。基礎高1Mの簡易に防水された空間にはエアコンの室外機に冬用タイヤ、ベンチの段差には自転車まで入ります。物を減らすのではなく、キチンとしまう場所を作る工夫です。雪が降ってもミニマム高性能住宅はちゃんと外にも収納力があります!

 

下足入れ

玄関に備え付け下足入れです。引戸を締めると生活感を感じさせない素敵なエントランスになります。外断熱ですので、柱の厚みを利用した収納術もたくさんありました、造作収納良きです!

 

玄関からリビング

玄関から続くリビングルームです。この造作大きなテーブルも鈴木さんの設計には多く出てくるそうです。食事はもちろん、勉強したり庭を愛でたり住まいの核になっています。映ってませんがテーブルの向こう側のタタミベンチはリビング階段の一段目と二段目を兼ねています。BOXで仕切られた壁は背もたれ、飾り棚、照明、さらには階段手すりもかねています。説明を聞くまでそこまで考えられているとは、気づきませんでした。障子越しの採光も心地よく居心地よい空間です。

 

畳ベンチ

タタミベンチから庭側を望んでいます。寝転がりくつろぐのも良いですね。障子の開け閉めのためのキャットウォークも吹きぬけに良いアクセントになっています!

 

プロジェクター

鈴木さん自邸にはTVはありませんでした。大きなテーブルの端にプロジェクターが仕込まれ、アクリルペイント塗装の壁に大画面で映し出されます。もちろん操作はアレクサです。きっと打ちあ合わせの時はパソコンの画面も映し出されるのでしょう。我が娘もほとんどTVを見ません、このような暮らし方もこれから増えていくのだと思います。あるはずの物(TVやビデオデッキ)がない空間ってシンプルで美しいなと感じました。

 

u字型の棚

Uの字型の棚までモールテックスで仕上げられたキッチンは、動線が使いやすく一切コーキングが使われていません。そして5つの窓の一つが綺麗に収まっています。棚はステンレスにモールテックスなのでマグネット小物が付き、見せる収納グッドです。こんなキッチンなら、鼻歌交じりでお料理したくなっちゃいますね!

 

床下

快適の心臓部、床下エアコンです。白蟻駆除の定義を逆手に取った基礎高1Mの床下区間は、ご家族みんなの季節物が収納されています。階段の段下と窓をつなぎ、リターンの空気をエアコンに戻したり、ちゃんと空調も考えられています。これならエアコンのメンテも楽ちんです!

 

排水ヘッダー

初めて現物を見ました、排水ヘッダー管です。ここに全て排水が集まり外へ出て行きます。基礎への排水穴は一か所、給水、給湯も一カ所づつ、丈夫な基礎にする上、メンテナンスも広々床下空間でちゃんとできます。床はネオマ断熱材の上に、湿気、臭いとりも兼ねたモイスが敷いてありました。一階床下全部が収納です、どうりで物が生活空間の現れないはずです。実は、分電盤も太陽光のパワコンもこの床下にあります。自分も基礎に穴を開けない高床式を採用していますが、更にバージョンアップできそうです!

 

床下空間

大人でも十分動き回れる床下空間です。もう気になる事ばかりで夢中で見学させて頂きました(笑)

 

吹き抜け空間

二階から吹き抜け空間を見た感じです。ヨコを取らなくてもタテのスペースを上手に使われていて美しいです。夜も照明が付いたらきっと癒し場に変身し美味しいお酒が楽しめそうです。

 

小屋裏

登り梁を利用した小屋裏のエアコンスペースです。エアコンの冷気は吹き抜けへと下っていきます。漫画まで完備されここでも一人泊まれますね。